神様のご計画

                                                    UN

 以前にいろいろなことに悩んで、眠れず、食欲もなく、倦怠感が強く、ものごとに対する興味も薄れ、人と話をしたい気持ちにもならず、知らないうちに涙が出てくるような時が半年間ほど続いていた時がありました。

でもこのままの自分では駄目だ、元気になりたいと思い、「どうか力をください」と神様に祈りました。

するとお祈りしたその日、用事があって昼食は一人でレストランに入ったのですが、女性の喋る中国語が聞こえました。それも台湾人の発音の中国語でした。その時は「台湾人だなあ」と思ったくらいで何の行動もしませんでした。しかし、しばらくしてその台湾人は二人の女性と一人の子供で、彼女たちは私のすぐ近くに座っていることに気がつきました。そして「挨拶に行きなさい」という声が心の中に聞こえました。しかしずっと元気がなくて人と話もしたくなかったので「行きたくないなあ」という気持ちがありましたが、心の声は「行きなさい」と繰り返し言うので、心は行きたくないのですが、足が自然に彼女たちの席に向かいました。彼女たちのテーブルの横に立って私は聞きました。「すみません、台湾人ですか?」すると年配の女性の方が「そうですよ」と答えました。「私も台湾人です」と答えると、彼女は「一緒に座りましょうよ」と誘ってくれました。話してみると、彼女は日本に来て4年で、一緒に座っていた若い女性は彼女の4人の子供の内の末の娘、そして3歳くらいの男の子は1番上の娘の子供、つまり孫とわかりました。1番上の娘とその旦那さん、旦那さんも台湾人ですが、二人は土浦に住んでいて、チョコレートを輸入販売している会社に勤めていますが、とても忙しく、彼女は孫の面倒をみるために同居しているということでした。ところでテーブルに座っていた末の娘の名前を聞いてみたら、驚いたことに漢字がほんの少し違うだけで、私の名前と同じ発音の名前でした。そして彼女たちが住んでいるマンションは私のマンションから歩いて2分の所でした。食事をしながら色々話を聞いていると、彼女はまったく日本語ができず、一人ではどこにも行けず、友人もいないので、一日中孫と一緒に家にいて、退屈で、大きなストレスを感じていると話してくれました。一緒に座っていた末の娘は学校の休みでたまたま台湾から遊びに来ているだけでした。私は何気なく「中国人や台湾人が集まる教会があるので、機会があれば紹介しますよ」と言ったところ、台湾で教会に行ったことがあると話してくれたので「来週、教会の婦人の集まりがあるので一緒に行きませんか?」と誘ってみました。すると彼女は0Kと即答してくれました。その日、家に帰ったあと「彼女たちと一緒に婦人会に行けますように」と神様に祈りました。すると、その夜、不思議なことにぐっすり眠ることができました。そして翌週、彼女たちを婦人会に連れて行きました。彼女たちはみんなと一緒に賛美歌を歌い参加したクリスチャンの分かち合いを聞きました。その日のテーマは「どうやって神様と知り合ったか」でした。こうしてたくさんの台湾人と知り合って皆でお昼を食べて、彼女たちの顔には笑顔がありました。その後の7週間、彼女たちを買い物に連れて行ったり、日本に住んでいる台湾人を色々紹介したりと、とても忙しい時を過ごしました。また、アメリカから来た台湾人の牧師先生と東京で会う機会がありました。その時牧師先生は「神様を信じたいですか」と彼女たちに質問しました。彼女たちは「信じたい」と答えました。牧師先生は彼女たちが信仰に導かれるように祈ってくれました。そうして一緒に過ごしていたある日、彼女は私に言いました。「あなたと知り合えて本当に良かったです。つまらなかった日々が充実した日に変わりました。本当にありがとう。それに末の娘の名前があなたの名前と同じというのは不思議ですね。これはもしかすると昔教会に行っていたことがある私をイエス様が探し出してくれて、また教会に来なさいという神様の計画かもしれませんね」私は答えました。「いえ、実は私の方こそあなたに感謝したいのです。実はあなたと会うまで、私はとても元気がなかったんです。それがあなたと知り合ってから、毎日が忙しくなって、悩んでいる暇もなくなりました。悩みは解決していませんが、眠れるし、食べられるようになりました。元気のない状態から抜け出すことができたんです。」

 

「神を愛する人々、すなわち神のご計画に従って召された人々ためには、神は全てのことを働かせて、益としてくださることを私たちは知っています。」ローマ828