母の救い

私の母は、もう20年前に天国へ召されていきました。最後はアルツハイマーという病で、何もわからなくなり、ベットに寝たきりの状態になってしまいました。私が29歳の時、母は私の手術のために、幼い2人の孫、愛2歳、実6ヶ月を世話するために藤代に来てくれました。私が骨肉腫(ガン)であることがわかると「母親は死んではいけない」と何度も私に言い聞かせていました。実は、母は小学校5年生の時に母親を病気で亡くしました。兄と妹、弟は2歳くらいだったと聞きました。4人の兄妹は母親を亡くして、どんなに寂しい思いをしたことでしよう。だから孫のためにも、自分の娘(母親)は絶対死なせたくないと思ったのです。当時母は50歳でした。毎週教会の礼拝に出席し、私のガンの癒しの為に神様に一生懸命祈り続け、御言葉を聞き続けました。私の代わりに、教会の行事は全て孫を連れて参加しました。「イエス様、どうか佐恵子の病気を直してください。」と祈る母の声が聞こえるようです。母はその後、長年の腰の痛みが悪化し、腰の手術をしました。その頃からアルツハイマー病が始まっていました。母は1年間教会に参加することによってイエス・キリストを神様として信じることになりました。ある日私に「佐恵子、この信仰1本だけだ。」と堅く信じて告白してくれました。その後、母はアルツハイマー病を発症し、佐渡で入院生活になりました。私が母の看病に帰るたびごとに、母に信仰の確認をし、祈りをすると必ずアーメンとこたえ、そして「これ1本だけだじゃ」と答えるのでした。最後の頃、夏に家族で行った時、最後は人差し指を1本立てて何回もうなずくのでした。私はそれを見て、母の「これ1本だけだじゃ」という信仰告白を見て涙と共に感謝をささげました。そして64歳の齢をもって天に召されていきました。今私は、イエス様を信じて天国へ行った父や母に会える希望をもって生きています。Sさん

 

 

「神は彼らとともに住み、彼らはその民となる。

また、神ご自身が彼らとともにおられて、彼らの目の涙をすっかりぬぐい取ってくださる。

もはや死もなく、悲しみ、叫び、苦しみもない。なぜなら、以前のものが、もはや過ぎ去ったからである。」

 (黙示録21:34)