私が、少年院で面接している少年が、4回目の面接で、 急に態度が変わりました。
それまでは、 自分がここに入ったのは他の人のせいだと言っていました。
「 親が悪い。友だちが悪い。俺を捕まえて殴った警察が悪い。」 と言って、いつも「自分は悪くない」と主張していました。 そして「俺は警察を訴えてやる!」と意気がっていました。
私に会うなり「 俺が悪かったです。ごめんなさい。 先生が言われたとおりだと思いました。 俺は本当に親父が嫌いでした。しかし、先日、 親父が面接にきてくれて、じっくり話しました。 そしたら親父が俺のことを心配してくれていることが分かりました 。だから俺ここで真面目に反省して立ち直りたいと思います。」 と言ってくれました。
私がこの話を聞いて思ったことは、 彼が変わったのは、«父親がこの少年院の面会に来て、 自分の息子とゆっくりいろいろなことを腹をわってじっくり話し合 ったことで、父親が息子を愛していることが伝わった» ことだと思います。
「神は、実に、 そのひとり子をお与えになったほどに、世を愛された。 それは見込みでを信じる者が、ひとりとして滅びることなく、 永遠のいのちを持つためである」ヨハネ(3:16)
その愛は、 ご自分の命までも惜しまずに与えたことです。
「イエスは答えて言われた。『 医者を必要とするのは丈夫な者ではなく、病人です。 わたしは正しい人を招くためではなく、罪人を招いて、 悔い改めさせるために来たのです。」ルカ5:31-32