10の災いの最後の過越しは、罪の報酬である死です。
「ホスピス病棟の患者さんは、 1人の人間として人生最大の苦境にあり、最大の苦悩・ 苦痛に直面しています。
ですから私は、 単なる医師ではなく1人の人間として患者さんたちに向き合ってき ました。クリスチャン・ホスピス医として、 接する患者さんの喜びと幸せを願い、愛し仕え続けてきました。
それも、 相手はキリスト教の講義が聞きたいわけじゃない。
『 永遠のいのちに至る水』を提供することが、 私に求められているわけです。
極限状態の、 必死な患者さんたちの訴えに対し、 死んで復活し今も生きているキリストを語り、手を取り合い、 主を賛美し祈ってきました。 そのように患者さんとの関わりを持つことによって、信仰をもち、 心安らかに天へ凱旋していった患者は数知れません。 ある女性は召される直前に「先生、 クリスチャンになって本当に幸せ。今が最高!」 と満面の笑みで亡くなっていきました。 そんな患者さんたちの平安な姿を見るにつけ、 家族や看護師までが信仰をもつことも少なくないのです。
私自身は、患者さんとの関わりの中で育てられたと感じています。
(社会福祉法人栄光会ホスピス主監:下稲葉康之医師)
「わたしは、よみがえりです。いのちです。わたしを信じる者は、 死んでも生きるのです。」ヨハネ11:25