「主の祝福」

ここにある祭司の祝祷は、次の3つのことばから成っている。

(1)「主があなたを祝福し、あなたを守られますように」(24)
(2)「主が御顔をあなたに照らし、あなたを恵まれますように」(25)
(3)「主が御顔をあなたに向け、あなたに平安を与えられますように」(26)
3という数は、それ自体で完全であることを表す数と理解されている。
それぞれは上の句と下の句の2行から成っているが、ヘブル語聖書において、(1)は2十1=3語、(2)は3+2=5語、(3)は4+3=7語という語数になっている。
更に、合計15語から3回用いられる「主」を引くと12語ということになり、イスラエルの12部族数となって、契約の主とイスラエルの民の交わりを表象することになっている。イスラエルの民が「あなた」と単数で呼ばれているのは、個人のことでなく、彼らが霊的な統一体であることを表している。(1)の24節は「わたしはあなたがたを取ってわたしの民とし、わたしはあなたがたの神となる」(出エジプト6:7)と仰せられた契約の主が、主の民として生きるために必要な祝福を賜ること、また、そのことが民の安全を保証していることを意味している。(2)の25節における「御顔をあなたに照らす」は、御愛顧を示す表現で、御顔を隠すことや背を向けることが怒りを表現しているのと対照的となっている。しかし、それ以上に、恵まれる主の御顔が喜びと満足に輝いていることを示ていると言えよう。最後の(3)の26節は「御顔を照らす」以上に「御顔を向ける」ということによって、主の豊かな富をもって愛して下さることを意味しており、その結果として、誰にも冒されない平和・平安な、完全な生活状態を意味している。(山崎順治著:
註解書)
今日、私達の祝福の基は、主イエス・キリストの御名によってです。
私達が(1)守られ、(2)恵まれ、(3)平安(平和、安全)が与えられるのは、主イエス・キリスト様が私達を愛してくださったからです。神様は約2000年前クリスマスの日に御子イエス・キリストをこの世に遣わされました。神様は私達を愛されました。それは私達のすべての罪の裁きの身代わりとなって十字架の刑罰を受けて、死んでくださったからです。そして、3日目に復活してくださいました。それは、私達もイエス・キリストと同じように復活して天の御国で神様と共に生きるためです。(1)「それは、前からキリストに望み(十字架と復活)を置いていた私達が、神の栄光をほめたたえる者(賛美する者)となるためです。」一一一(2)また、その福音(十字架と復活)を信じたことによって約束の聖霊をもって証印を押されました。聖霊は私達が御国を受け継ぐことの保証であられます。これは神の民の贖いのためであり、神の栄光がほめたたえるためです。
私達は2023年「主の祈りの家」で三位一体(父なる神様、子なるイエス・キリスト様、聖霊様)から(l)守られ(2)恵まれ(3)平安(平和、安全)の祝福をいただいていることを感謝致しましょう。
「それは、前からキリストに望みを置いていた私たちが、神の栄光をほめたたえる者となるためです。
またあなたがたも、キリストにあって、真理のことば、すなわちあなたがたの救いの福音を聞き、またそれを信じたことによって、約束の聖霊をもって証印を押されました。聖霊は私たちが御国を受け継ぐことの保証であられます。これは神の民の贖いのためであり、神の栄光がほめたたえられるためです。」エペソ1:12~14