「おさかながいっぱい」

ある朝、ペテロとアンデレの兄弟、ヤコブとヨハネの兄弟は、湖の岸で網を洗っていました。

一晩中漁に出て働いたのですが、魚が一匹もとれなかったのです。

がっかりしながら今日は売る魚もないし、どうやって生活をたてていけばいいのか悩んでいました。

そんな所へ何やらガヤガヤと大勢の人達がやってきました。

よく見ると、イエス様がみんなの中にいるのがわかりました。

ペテロとアンデレはすぐにイエス様のところへ行きました。

イエス様は「舟を少しこぎ出してくれないか。みんなに話をしたい。」とペテロに頼みました。

ペテロとアンデレは喜んでイエス様を舟に乗せてこぎ出しました。

大勢の人達は、イエス様の話に耳を傾けその教えを、喜んで聞いていました。

話が終わるとイエス様はペテロに「深みに漕ぎ出して、網をおろして魚を取りなさい。」と言われました。

ペテロとアンデレは明け方まで一晩中漁をしていましたが、魚が一匹もとれなかったことを思い出していました。

イエス様は先生だから、何でもできる方だ。

だが、魚のことはわからないだろう。」 しかし、ペテロは「先生、私達は夜通し働きましたが、何一つ取れませんでした。でもイエス様のお言葉どおり網をおろしてみましょう。」と答えました。

ペテロとアンデレは、湖に網をおろしました。するとどうでしょう。

アンデレが急に大声をあげました!「やあっ!これはどうしたことだ。

魚だ魚だ!どんどん網の中に入ってくるああ、こんなに沢山兄さん、網がやぶれそうだよ!そこでペテロとアンデレは仲間の漁師ヤコブとヨハネたちに合図をして、助けに来てくれるように頼みました。

やっとの思いで2そうの舟いっぱいに上げたところ、2そうとも沈みそうになるくらいたくさんの魚が取れました。

これを見たペテロは、イエス様の力の大きさに圧倒され、恐れをもちました。

あまりにも自分は、イエス様の前に罪深い存在であること、こんなに良くしていただく値打もない者であることを告白しました。ペテロはイエス様の足もとにひれ伏して「主よ。私のような者から離れてください。私は、罪深い人間ですから。」他の仲間たちもペテロのようにひれ伏しイエス様を礼拝しました。

イエス様はそんな彼らに「恐れることはない。これから後、わたしの弟子となって、一緒にいて、わたしの手伝いをしてください。」と言われました。

4人は喜んでイエス様に従いました。

それからお弟子さんは、12人となりました。

そして、イエス様が十字架で私達の罪の身代わりになって死なれたこと。

また、3日目に復活して私達も必ず死後に復活し永遠の命をいただくことを聖霊様によって教えられました。

お弟子さんはペンテコステに聖霊様を受けてから全世界にイエス様のこの良い知らせを述べ伝える人になりました。

 

「あなた方がわたしを選んだのではなく、わたしがあなたがたを選び、任命しました。

それは、あなたがたが行って実を結び、その実が残るようになるため、また、あなたがたがわたしの名によって父に求めるものはすべて与えられるためです。」

ヨハネ15:16