「一人の魂を大切に」

「戦後まもない1952年に日本語放送を開始し、以来70年以上にわたって日本の放送伝道の一翼を担ってきた日本FEBC。
『地の果て』『絶望の果て』にいるリスナーに、放送を通してイエス・キリスト様に出会ってほしいとの願いが込められています。
どの番組もイエス・キリスト様を中心に置き、ただイエス様お一人を指し示し、証しする事を、意識して制作されています。
加えて聖書や信仰に興味をもったリスナーのためには聖書通信講座も設けているほか、番組に届くリスナーからのお便りには一人一人に必ず返事を書くなど、さながら『牧会』のような丁寧な放送姿勢が、多くのリスナーの心をとらえてきました。
放送って放りっぱなしと書くでしょ。でもFEBCでは、寄せられたお便り、それがたとえ一行のものであっても、訓練を受けた担当者が必ず個別にお返事を差し上げるんです。
FEBCに届くお便りは月に300通以上。
信仰に関する質問や疑問、番組への感想のほか、生活や人生にかかわる悩み、痛みなど、内容は実にさまざまで時に赤裸々です。返事を書くにも一律ではなく、一人一人と真正面から向き合わされる業です。
やりとりが一度で終わらず、文通のように数年続くことも少なくありません。
『みなさん、本当に驚くほど心を開いて他の人には言えないことをFEBCに寄せてくださいます。
きっと毎日放送を聞いてくださる中で、【ここになら言ってもいいんじゃないか、わかってくれるんじゃないか。】という思いをもって送ってくださっているんだろうと思います。
相手の方とは直接会ったこともないし、お顔もわからない。でもそのようにして出会う時、主がその真ん中にいてくださるんです。 それが、その方との本当に深いところでの交わりになります。
全ての人が、人と関わりを持ちたい、深いところで繋がりたいと願っているのではないでしょうか。
それが番組を通して繋がっている、しかもそこに主イエス様がおられることがいちばん嬉しい。今の時代、みじかくない手紙を書いてくださること自体が信頼してくださっているということだし、それは私をというより、私が信じるイエス様を信頼してくださっている事に繋がっているんだと思います。』
私は一連の流れにいつも台本を用意せず、全て感じるままアドリブで語ります。もしその方の心に通じる最も個人的なお返事ができるなら、それは他のリスナーにも自分の事として受け止めていただけるような、普遍的な事柄になると思うからです。
 番組では基本的に、私しか話さないけれど、それでも放送が終わった時、リスナーの方々が『ああ、自分の気持ちを聞いてもらえた』と思ってくださったらいいなと思います。
リスナーが抱える苦しみや痛みの大きさにひるむことも少くありません。
『私はこの番組をするには不適格です。どうしたらいいですか。』と祈りました。そうしたらその時
『私の使命は主イエス様を語ること。主イエス様がどのようなお方か、証しをすることだ。』と気づかされました。何をどれだけ経験しているかは、私の番組『恵子の郵便ポスト』をするにあたり重要ではないのだと思っています。
イエス様を証しするためには、私自身がどれだけイエス様と親しくお交わりをしているかが問われているんだと気づきました。
イエス様がこんな者でも使ってやろうと言ってくださるなら『ありがとうございます』と言えばいいだけだと思っています。」
(吉崎恵子氏:百万人の福音11月号)
 
「神は、実に、その独り子(イエス・キリスト)をお与えになったほどに、世を愛された。それは、御子(イエス・キリスト)を信じる者が、ひとりとして滅びることなく、永遠の命を持つためである。」 ヨハネ3:16
「労苦して弱い人を助けなければならない事、また、主イエスご自身が、『受けるより与えるほうがが幸いである。』といわれた事を思い出す事を、私は万事につけ、あなた方に示して来たのです。』使徒20:35