「主の派遣の祈り」

ヨハネ17章はイエス様が最後の晩餐の時に祈った最後の祈りの内容です。

 

⑴ヨハネ17:1-5『イエス様ご自身の使命(十字架と復活)確信の祈り』

⑵ヨハネ17:6-19『イエス様の弟子達の使命の確信の祈り』

⑶ヨハネ17:20-26イエス様の弟子達によって救われた人達がひとつとなる確信の祈り』です。

 

⑵①17:6-15『主の守りの祈り』であり、②17:16-19『主の聖別の祈り』であり③17:18-19主の派遣の祈り』です。「あなた方が私(イエス様)を選んだのではありません。私(イエス様)があなた方を選び、あなた方を任命(聖別)したのです。それはあなた方が行って(派遣され)実を結び、そのあなた方の実が残る為であり、また、あなた方が私の名によって父に求めるものは何でも、父があなたがたにお与えになる(守る)ためです。」(ヨハネ15:16)

今日は『主の派遣の祈り』についてです。 

主イエス・キリスト様がこの世に来られた使命は『全人類を罪の中から救い出すために仕える者の姿をとり、人間と同じようになられた事。そして私達の罪の身代わりとなって十字架で死なれた事。3日目には復活し、全て信じる者に永遠の命をお与えになった事でした。』

この福音により、私達は罪が赦されるだけでなく、サタンの誘惑、悪、貪欲からの『主の守り』『主の聖別』がなされて主の派遣』に預かる事ができるのです。このために主イエス様は大祭司として、私達が祈る前からすでに祈っていて下さるのです。

17:9-10では『あなた(父なる神様)のものは、わたし(イエス様)のものです。』と書かれています。私達が信じる前から、神様が私達を選んでくださったことに感謝します。

イエス様を信じることは『聖霊の働き』(Ⅰコリント12:3)す。

祈りは『神様との会話であり、呼吸です。』ですからこの祈りは、イエス様の十字架と復活の贖いの執り成しを通して可能となりました。(ヘブル7:2425)※『主に派遣』される為に大切なことは、『みことば』によることです。ヨハネ17:1718『真理によって彼ら(弟子達・私達)を聖別して下さい。あなたの御言葉は真理です。あなた(父なる神様)が私(エス様)を世に遣わされたように、私(イエス様)も彼らを世に遣わしました。』『みことば』はイエス・キリストの十字架と復活の救いの御業・福音のことです。『遣わす』という言葉は4種類ありますが、ギリシャ語アポルステレオは特別な言葉です。しかも91回うちヨハネは25回使われています。

意味は『主人から使命が与えられて遣わす。職権を委任されて遣わす。

使節・大使としての役割を持って派遣される。』です。 

この意味でパウロはコリント5:1920神はキリストにあってこの世をご自分と和解させ、違反行為の責めを人々に負わせないで、和解の言葉(イエス・キリストの十字架と復活)を私達に委ねられたのです。こういうわけで、私達はキリストの使節なのです。』旧約には神様の使命を受けて『神のことば』を伝えた預言者が多くいます。中でもイザヤは神様から選ばれ遣わされます。そのプロセスを学び、私達もイエス様の使節として派遣されましょう。イザヤ6:18

 

6:67『あなたの不義は取り去られ、あなたの罪も贖われた。』イザヤが神様に出会って、自分の罪が赦されたこと、救いの経験をしたところです。救いの確信が使節として大切な事です。②6:8『誰を遣わそう。誰がわれわれのために行くだろう。という主の声を聞いた。』神様(イエス様・聖霊様)の声を聞くことです。現代では聖書の言葉、説教、証しを聞く、クリスチャンブック、ネットなどを読む事です。

③6:8『ここに私がおります。私を遣わしてください。』この応答は、現代の私達にとって聖霊の助けなくしてはできません。ですからイエス様は復活してから弟子達に『もう一度彼らに言われた。『平安があなたがたにあるように。父が私を遣わされたように私もあなた方を遣わします。』こう言われると彼らに息を吹きかけて言われた。

聖霊を受けなさい。あなた方が誰かの罪を赦すなら、その人の罪は赦され、あなた方が誰かの罪をそのまま残すなら、それはそのまま残ります。』

イエス様は最後にこの言葉を残し、天に昇られました。

『私は天においても、地においても、いっさいの権威が与えられています。それゆえ、あなた方は行って、あらゆる国の人々を弟子としなさい。そして、父、子、聖霊の御名によってバプテスマを授け、また、私が命じておいた全ての事を守るように彼らを教えなさい。見よ。私は、世の終わりまで、いつも、あなた方と共にいます。』マタイ28:19-20  

 

今日を生きる私達はイエス様に選ばれ、救われ『聖別』され、イエス様に『守られ』、礼拝し、御言葉を聞き、祈り、賛美し、感謝の献げ物をしました。

主イエス様は『派遣の祈り』を持って、これから、この世に私達をそれぞれの持ち場立場に遣わされます。聖霊様の助けをいただいて遣わされていきましょう。『見よ。わたしは、世の終わりまで、いつもあなたがたとともにいます。』とイエス様は執り成しの祈り(ヘブル7:25をして下さいます!!