「イエス・キリスト」

イエス・キリスト様の誕生(クリスマス)のできごとに登場する人物の名前の意味からクリスマスの意味を学びましょう。

 

ルカ1章の初めにはまず、祭司のザカリヤ(主は覚えておられる)その妻エリザベツ(主は誓い)の年寄りの夫婦が男子を産むできごとがあります。その生まれてくる子どもが最後の預言者として登場する(マタイ11:12~13)バプテスマのヨハネ(主は恵み)です。そしてエリザベツ(主は誓い)の親類(ルカ1:36)であった処女マリヤ(主に愛された者・苦難の者)は祭司の血筋です。そして処女マリヤ(主に愛された者・苦難の者)はダビデの家系(イザヤ書9:7から、油注がれた者メシア=キリストはダビデ王の子孫から生まれるという預言がある)ヨセフ(主は加える)という人の婚約者でした。この人物の名前をひもといていくとクリスマスの意味がわかってきます。

 

①祭司ザカリヤは1歴代24:10にさだめられた祭司が神殿で香をたくこと(祈りをすることルカ1:8~10)をするためにくじで選ばれました。当時、祭司は2万人以上いました。ですから24組で割ると800人~1000人ぐらいの組です。そのうち1人ですから選ばれるのは奇跡と思います。そして祈りはイスラエルの民の罪からのとりなしの救いでありました。

そして、ザカリヤにとって個人的な悩みは年寄りになっても祭司職のあととりである子どもが生まれないことでした。

それでザカリヤの祈りを「主は覚え」ておられました。神様は妻であるエリザベツ「主は誓い」を果たすために、イスラエルの民の「救い主」をこの地上に遣わすための道ぞなえをするために、ザカリヤとエリザベツの夫婦からバプテスマのヨハネが生まれることにしたのです。

最後の預言者として生まれたバプテスマのヨハネ(主は恵み)は救い主に導びくための働きをしました。神様の罪からの救いは、一方的な神様の憐れみによります。ですから信じる私たちには「主の恵み」なのです。イザヤ40:3「荒野で叫ぶ者の声がする。『主の道をまっすぐにせよ。すべての谷はうめられ、すべての山と谷とは低くされ、曲った所はまっすぐになり、でこぼこの道は平らになる。こうして、あらゆる人が神の救いを見るようになる。』エペソ2:8「あなたがたは、恵みのゆえに、信仰によって救われたのです。それは、自分自身から出たことではなく、神からの賜物です。」
②処女マリヤ(主に愛された者・苦難の者)はルカ1:30~38で御使いガブリエル(主は強い者)によって男の子を聖霊様によって宿し、産むことを告げられます。そして、その夫であるヨセフ(主は加える)は、イスラエルの民を王として統治したダビデ(主権をもつ者)の子孫でした。この男の子の名前がイエス(救い主)でありました。
イエス様はその名のとおりメシア(キリスト・油そそがれた者)として神様から遣わされた者です。
イザヤ61:1がこのクリスマスに実現したのです。イエス・キリスト様の使命は次の通りです。
「わたし(イエス・キリスト)の上に御霊がおられる。
主が貧しい人々に福音(イエス様の十字架の身代わりの死による罪の赦し、3日目の復活による永遠の命)を伝えるようにと主はわたし(イエス・キリスト)を遣わされた。捕われ人には赦免を(罪からの解放)盲人には目の開かれることを告げるため(霊的目が開かれて、目には見えない救い主を見ること、信じること)虐げられている人々を自由にし(罪に支配されている人、心が貧しくふみつけられている人に解放を与えること)」
今年もクリスマスを迎えます。
「主の恵み」の年を告げ知らせるために、世界がイエス・キリストによって『主は救い』となられたことを告白して、父なる神がほめたたえられる日といたしましょう。(ピリピ2:6~11)
そして、「主の救い」を全世界に宣べ伝える日いたしましょう。(マルコ16:15)
メリークリスマス!!