「生きる意味を探し求めて」

人は死んだらどうなるのだろう一一そのことばかり考えて過ごしている中、自分なりに導き出した結論は
「死んだら消えてなくなる」でした。そうであれば、生きている間の努力は何の意味もなく、頑張って勉強することがばかばかしく思えてなりません。生きることに意味がないなら、今すぐ死んで良いとさえ思いました。
一一大学生になると毎日遊びほうけ、将来を見据えて勉強する学生たちの姿を哀れに思うほどでした。
周囲との人間関係をできるだけ遠ざけ、両親とは音信不通の状態。もはや生きる意思がまったくありません。
そのような状況なので、当時ネットで手軽に手に入った「脱法ドラッグ」になんの罪悪感もなく手を出しました。
そんな生活ですから大学は中退。30歳になる頃には、すでに重度の薬物依存に陥っていました。
一一2014年1月歩いていると1人の女性がやってきてキリスト教会の集会案内のチラシを渡してくれました。
その日の夕方、チラシに書いてあった時間に教会へ行きました。初めて教会のドアを開けた時の感覚を、今も覚えています。ずっと忘れていた「幸せ」とでも言いましょうか。子どもの頃、家族と一緒に過ごした時のような心地よさを感じました。その瞬間、感覚的に「ここから離れたくない」と思いました。
一一牧師と向かい合わせに座り、自分の胸の内と現状を打ち明けました。
人は死んだらどうなるのか、この世界はどうしてつくられたのか、キリスト教ではこれらの問いについてどう教えているのですか」これまで抱いていた謎と、探し求めて来た過程を牧師に話しました。一一牧師はゆっくり話し始めました。神が世界を造られ、その言葉であらゆる物を創造し、「見よ。それは非常に良かった」と言うのです。
その聖書のストーリーは、今まで聞いてきたものと比べることができないほど、合理的でとにかく感動的でした
牧師は続けて「死後の世界があり、天国と地獄がある」と教えてくれました。
人間はみな罪人で、罪の赦しがなければ地獄へ行き、イエス・キリストを信じるならその十字架によって罪が赦され、救われて天国に行けると言うのです。イエス・キリストの罪の贖いについて聞いた時、目から鱗が落ちるような感覚で、ワクワクしながら聞いていました。
一一牧師は「自分の罪を悔い改めて、イエス様を信じるなら、あなたも天国へ行けます。信じますか」私は「今までの罪を悔い改めて、自分の罪のために十字架にかかってくださり、死んで3日目によみがえってくださったイエス様を信じます。」と告白しました。私の背中を押すように告白させてくださったのは、聖霊によるものだったと理解しています。その日、私はイエス・キリストを信じ救われました。E・Hさん
「心を尽くし、思いを尽くし、知性を尽くし、力を尽くして、あなたの神である主を愛せよ」マルコ12:30 「神の国とその義とをまず第一に求めなさい」マタイ6:33