「ノアの箱船」創世記6-9章

ノアについての第2回目は、ノアの物語に表されている救いのご計画について学びます。
6:9「その時代にあって」これは複数形ですから時代が重なって、何世代も続いてという意味があります。
事実、創世記5章の神を信じる人々の10人の世代は、だんだん罪が増していったことがわかります。
ノアの父レメクはノアと名付けて「主がこの地を呪われた故に、私達は働き、この手で苦労しているが、この私達に、この子は『慰め』を与えてくれるであろう。」と言っています。ノア「その時代」は、罪が満ちていました。(堕落し、暴虐で満ち)それゆえ神はついに時が満ちてたの、人間の罪を裁き、洪水をもって滅ぼす事をされました。「その時代」から救い出される事が救いの意味です。
ノアの名前が意味する「慰め,安息」となる救いとなったです。
(創世6:13、17、7:10)ノアの信仰は(1)主の心にかなっていた人(2)正しい人(3)全き人(4)神と共に歩んだ人でした。この信仰を神である主は見たからです。
「この時にあって私(神様)の前に正しいのを私(神様)が見たからである。」(7:1)
【1】ノアの信仰
(1)ノアは御言葉に従う信仰でした。「主はノアに仰せられました。」この言葉が7回(完全数)使われます。(6:13、7:1、15、9:1、8、12、17)「ノアはすべて神が命じられたとおりにし、そのように行なった。」(創世6:22、7:5、9、16、18)(2)ノアは「箱船を造る」信仰生活でした。
アは500歳の時(創世5:7)神様の声を聞きました。(創世6:13)そして箱船を造ることを仰せつけられました。その製造する期間は約100年でした。「昔、ノアの時代に、箱舟が造られていた間、神が忍耐して待っておられた時に、従わなかった霊たちのことです。わずか8人の人々が、この箱舟の中で、水を通って救われたのです。」(1ペテロ3:20)※ 現代の私達の信仰生活はノアが箱舟を造った生活と同じです。信仰という箱舟に家族が入ってもらうためにイエス様の十字架と復活の福音を伝えましょう。「主イエスを信じなさい。そうすれば、あなたもあなたの家族も救われます。」(使徒16:31)
【2】ノア『慰め.安息を与える』の言葉の意味にメシア(イエス・キリスト)救い主の型としての表現がありました。次にこの箱船にイエス・キリストの救いについて表現されています。
(1)「箱舟」はヘブル語ペイバーは「箱」という意味です。2回だけ使われています。もう1箇所は「パピルス製の『かご』を手に入れ、それに瀝青と樹脂とを塗って(創世6:14ではやにで塗る)その子(モーセ)を中に入れナイルの葦の茂みの中に置いた。(出エジプト2:3)ここで使われる「やに(樹脂)を塗って」はヘブル語力ファ「覆う、覆いをかける」レビ記の動物の犠牲によって罪を「覆う、贖う」(レビ1:4、4:20その他)に使われます。※ ノアの家族8人が水を通って救われる(1ペテロ3:21)と同じようにモーセもナイル川の「水から引き出され」(モーセの名前の意味)救われる。ノアとモーセは水から「やに(樹脂)を塗って」救い出されたように、この2箇所は共にこの世の罪からイエス・キリストの十字架と復活による贖いによって「罪を覆い隠してくださり、救われたのです。」「これは今、あなたがたを救うバプテスマをあらかじめ示した型です。バプテスマは正しい良心の神への誓いであり、キリストの復活によるものです。」(1ペテロ3:21)ですから現代の私達は、バプテスマを受けることによって、神様の前で正しい良心の誓いとなります。そして、バプテスマは水に沈む時、古い罪人が死んで、「水から引き出される(モーセ)」ことによってイエス・キリストの復活と同じようになるのです。ローマ6:3~8「死にあずかるバプテスマを受けたのであれば、キリストの死と同じようになっているのなら、キリストの復活とも同じようになるからです。」(まとめ)ノアの箱船は  ※  イエス・キリストの十字架と復活による救いを表現する型です。 ※  現代の私達は、罪という洪水からイエス・キリストの贖いによって救われました。ですから、ノアとモーセの信仰のように義を相続し、イエス・キリストの救いを宣べ伝えましょう。
「信仰によってノアは、まだ見ていない事がらについて、神から警告を受けた時、恐れかしこんで、その家族の救いのために箱舟を造り、その箱舟によって世の罪を定め、信仰による義を相続する者となりました。」ヘブル11章7節